織絵屋のブログ
08/27: 梅の文様には、こんな意味が込められています!
織絵屋の松山です。北国・岩手に住む私たちにとって、待ちこがれる春の訪れ。
その中で百花に先がけて咲く梅。梅の開花は「春はもうそこまで来ていますよ!」といううれしいお知らせになりますね。
今回は、梅の文様について述べます。
古来より、梅は寒さの最も厳しい冬に香り高く咲くために、特に尊ばれてきました。
梅の木は、奈良時代に中国から輸入され、中国文化の「学問に励むと梅が咲く」という故事『好文木(こううんぼく)』により、貴族に好まれ、当時は、花見と言えば桜ではなく梅の花でした。
菅原道真は特に梅を愛したことで知られ、やがて、天神信仰と普及につれて、梅は中世になると庶民の間でも人気が高まりました。
そして、梅の文様は着物や帯の文様に長く使われるようになり、今に続いています。
前回、『竹の文様』でも述べましたが、『松竹梅』は「待つ・産む・子供」を意味します。
梅は、中国では文字通り「母」を表しています。厳しい寒さに耐え、香り高き花を咲かせる姿は、まさに、子どもを産み育てる母親の尊さに重なります。
どこか艶やかで、華やかな桜文様に比べ、女性の品格、強さを表現してくれる梅文様は、大人の女性に取り入れと欲しい文様ですね。