織絵屋のブログ

おきもののことお気軽にご相談ください。初めての方でも、わかりやすくご案内させて頂きます。

 織絵屋の松山です。令和8年、明けましておめでとうございます。本年も、元気に明るく共にがんばっていきましょう!

 

上野動物園のパンダ舎でガードマンのアルバイト

 

 上野動物園のパンダが今月下旬に返還されるようです。上野動物園に別れを惜しむパンダファンがたくさん訪れているニュースを見て、52年前を思い出しました。

 

 実は私、パンダのカンカンとランランが昭和47年10月に、初来日した翌々年の4月と5月、日曜日と祭日だけでしたがパンダ舎の前でガードマンのアルバイトをしていました。

 

 当時はすごい人出で、入場制限しながら事故が起きないように、ひたすら「立ち止まらないで下さい!」「立ち止まらないで下さい!」と声をかけ続け、人々を移動させる仕事でした。

 

 パンダは寝ている時間が多くて、ほとんどの方は寝姿しか見られないので、少しかわいそうでしたが、私は目の前で元気に遊ぶパンダの姿を見られたのでラッキーでした。

 

今月の24節気  「小寒」 「大寒」 

 

 1月5日、小寒(しょうかん)に入ります。寒さが加わるという意味で、寒の入りです。この日から節分(2/3))までを「寒の内」といいます。

 

 小寒の期間に、七草粥を食べる風習があります。節句・人日(じんじつ)の1月7日に七草粥を食べ、お正月の飲食で弱った胃腸を休ませる意味があるようです。

 

 小寒から9日目を「寒九」といい、この日に雨や雪が降ると、その年は豊作になると言われています。

 

 20日、大寒(だいかん)に入ります。大寒は一年で一番寒い時期を指します。

 

 でも、実はこの時期を過ぎると、自然は徐々に春に向かい始めます。大寒は寒さのピークを意味するだけでなく、春の訪れを予感させる、希望に満ちた意味も込められているのです。

 

 一年で一番寒い大寒の時期には、剣道や空手などの武道では心身を鍛える「寒稽古」が行われます。

              寒の時期に行う寒稽古

 

 また、日本酒や味噌、しょう油などを雑菌が抑えられる大寒の時期に仕込む「寒仕込み」も行われます。

 

 大寒の時期に生まれた卵は「大寒卵」と呼ばれ、食べると一年を健康に過ごせるそうです。

 

 織絵屋の松山です。染色技法には様々な種類がありますが、今回は「竹かご染」について述べます。「竹かご染」は「かご絞り染」とも呼ばれています。

 

 この技法は、格子状に編んだ四角のカゴに、白生地を詰めて染め、独特のぼかしや不規則な模様を生み出す伝統的な染色技法です。

 

 まず、カゴに白生地をくしゃくしゃにして詰めるのですが、職人の指の感触だけで均等に詰めます。

 次に、詰めた白生地の上からジョウロで染料をかけ、一気に染めず、徐々に染料を染み込ませていきます。

 

 その後、生地を詰め直しながら染色を繰り返します。

 

 すると、竹かごに当たる部分と当たらない部分で、色の抜け方が異なるので絶妙なムラ(グラデーション)が生まれます。同じ柄は2点とないのが特徴です。

  

 

 さらに、染まった生地の上から別な色で25回も繰り返し染め、万華鏡のような柄になるモノもあります。

 ただ、現在では「竹かご染」ができる職人は極めて少なく、めったに見られない幻の染と呼ばれています。

 織絵屋の松山です。今回は「お召」について述べます。

 

 お召とは、糸を染めてから織り上げる「先染め」の着物です。緯糸に強い撚りをかけた糸を使うことで、コシが強く、シワになりにくいという特性があります。

 

 「お召」という名称は、今、放映中のNHK大河ドラマ『べらぼう』にも登場している第11代将軍・徳川家斉がこの織物を好んで着用し、「御召料」とされたことに由来します。

 当初は貴族や武士に愛用されていましたが、やがて庶民の間でも晴れ着として広まりました。

 

 明治・大正時代には、お召は女性の憧れであり、矢絣のお召しに海老茶の袴を合せた女学生スタイルが大流行しました。

 戦後、お召の人気にあやかった人絹お召やウールお召などが大量に生産され、お召は敬遠されるようになり、一気に衰退してしまいました。

 

 しかし、現代でなって、お召は丈夫で着くずれしにくく、裾さばきが良いことから、おしゃれ着としても人気があり、近年、復活してきました。

 

 お召は先染めの着物ですが、色柄によっては高い格を持ち、お茶席や結婚式でも着用できます。

 

 単衣にしても、袷にしても着用でき、軽くて着心地が良く、シワにもならず、また格式や老若男女にもとらわれない等、とても使い勝手の良い着物です。

松山です。今年も残り一ヵ月となりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?今月も共にがんばっていきましょう!

 

年に一度の奥さん孝行・大船渡温泉旅行

 

基本的に出かけるのが苦手な私ですが、一年に一度は妻を旅行に連れて行きます。あまり長期の休みは取れないので、県内か東北ですが、今年は大船渡温泉に行ってきました。

 

とてもきれいな日の出が見られてラッキーでした!

 

大船渡は春の大火被害があったので、少しでも役に立てればと思い、色んな海産物の買物をしてきました。

 

松山です。30年以上前、石川英輔という作家の大江戸神仙伝シリーズ本に出合い、江戸時代が好きになりました。

 

 氏は著書「大江戸しあわせ指南」の中で、着物は直線裁ちで無駄がなく、また再利用が簡単にできる非常にエコな衣だったと説いています。

 

 私は普段は木綿や麻、テンションを上げたいイベントなどの時は絹の着物を着ています。

 

 天然繊維の木綿や麻は水で洗えるので、体にも環境にも負荷をかけません。6、7年着て、汚れや変色が気になれば、裏返しに仕立て直し。着なくなったら作務衣にリメイクして作業着にして着ています。

 

 絹の着物は、汚れが気になったら、少し濃い目の色を掛ければ別な色の着物に生まれ変わります。また、数年着て裾が切れたら、洗い張りに出し、仕立て直ししています。何度か裾切れすると丈が足りなくなるので、同じように丈の足りなくなった着物と二枚を組み合わせパッチワークの着物や羽織、陣羽織に仕立て直しています。

 

 余った端切れなどは、洋服やバッグ、また、ランチョンマット、コースターなどにリメイク。

 

 最後は絹の雑巾に。刺し子などで補強し、雑巾として使ってみると、驚くほど汚れが良く落ちます。

 

 あなたも着物でSDGsに参加しませんか?。

| Next»

トップへ戻る