織絵屋のブログ
05/29: 蒸し暑い夏に快適な浴衣、街着の素材
これからの季節は、浴衣や夏の街着を着物で楽しめる蛍狩りや花火大会、夏祭りなどのイベントがあちこちで開催されます。
昔に比べ、暑さが厳しくなり、夜でも冷房が必要になった岩手なので、少しでも快適になる素材の浴衣や街着を選びたくなりますね。
一般的な綿100%のモノは、木綿は保温力があるので、さすがに暑いです。熱中症に気を付けて下さい。
綿100%でも、綿絽(絽目になっている生地)や紅梅織(細い糸と太い糸を使って肌への接着が少ない生地)、また絞りはおすすめです。
近年は、綿と麻の混紡の生地のモノが増えてきました。麻はほとんど保温力がないので、綿100%のモノよりずっと快適です。
麻100%の小千谷縮や近江縮は、高温多湿な日本の夏には最も快適な素材です。
また、縮みは肌と生地の間を空気が取り抜けるため、天然のクーラーと言えるほどです。
とはいえ、夏は少し動くだけで汗が出て汚れます。汗汚れはたんぱく質を含んでいるのでドライ洗いでは取れません。自宅で水を使って洗うとすっきりキレイになります。アイロンはかけずに、しっかり畳んで座布団なので重しをかけてシワを伸ばして下さい。