織絵屋のブログ
03/15: 博多織の歴史、文様の意味
織絵屋の松山です!13世紀半ば、満田弥右衛門と弁園和尚の渡宋(中国の南宋)によって生まれた博多織。
今回は、博多織について述べます!
西陣織などの織物は、そのほとんどが緯糸で文様を織り出していますが、博多織は経糸を浮かしながら文様を織り出します。
そのため締めると「キュッ、キュツ」という『絹鳴り』は博多帯の代名詞になっています。
博多帯は丈夫で締めやすく、ほどけにくい帯です。武士の角帯や相撲取りのまわしなどに使われていました。
また、生産量も少なく高級品だったので、江戸時代から京都の西陣や桐生などで博多帯の偽物が多く織られていたそうです。
伝統的工芸品に指定されている博多織には、①献上(けんじょう)、②平博多(ひらはかた)、③間道(かんどう)、④総浮け(そううけ)、⑤捩り織(もじりおり)、⑥重ね織(かさねおり)⑦絵緯博多(えぬきはかた)の7種類の織り方があります。
その中でも「献上」は、黒田長政が幕府に献上していたことから、その名が有名で、現在まで「博多帯と言えば献上」と認知されています。
博多献上の文様は、仏具の「花皿(はなざら)」と「独鈷(どっこ)」、そして、二種類の「縞」で構成されています。
花皿は招福を表し、独鈷は除災厄除けを表し、そして縞は幼き頃は両親に守られ、老いては子に守られるという、人間にとって最も大事な仏教の教えを意味しているそうです。
おしゃれ着には最高に締めやすく、コーディネートしやすい博多帯に興味のある方は、気軽のご来店、またはお問い合わせ下さい。