織絵屋のブログ
10/06: 店主のよもやま話⑬
松山です。暑さ寒さも彼岸まで、すっかり秋の気配ですね。
それにしても、各地の豪雨はどうしたものでしょうか。
10年前、県北に上陸した台風災害で、久慈店が床上浸水したときの大変さを知るだけに他人事ではありません。
今月もともにがんばっていきましょう。
今年の家庭菜園 トマトの塩ビ管栽培に挑戦!
昨年から1mの塩ビ管でスイカ栽培に挑戦。今年はトマトも1本だけ塩ビ管で栽培してみました。
20㎝程、塩ビ管を畑に埋め、培養土を詰め、先端にトマトの苗を植えました。
始めは、苗が枯れそうになり、少しも大きくなりませんでした。1ヵ月過ぎた頃からぐんぐん伸びてきて、たくさんの実をつけました。ずっしりした甘いトマトでした。
収穫を終えた9月上旬、塩ビ管を掘り出してみると、下画像のように根がびっしり。ペットボトルでサニーレタス栽培にも挑戦。


今月の24節気 「寒露」「霜降」「土用」
10月8日、寒露(かんろ)に入ります。朝夕の冷え込みで大気が冷やされ、草木の葉に露を結び始めるころです。標高の高いところでは紅葉が見ごろとなります。
19日(旧暦の9月9日)で重陽の節句です。菊の花が見ごろとなり、生命力が強く、薬効がある菊の花を用いて、邪気を払い健康を願う節句です。
重陽の節句
23日、霜降(そうこう)に入ります。秋が一段と深まり、朝霜がみられる頃です。平地でも見上げれば木の葉が色づき、山々は紅葉で彩られます。
炬燵やストーブを出したり、寒さ対策も待ったなしです。そろそろ、和装コートも防寒用を用意しましょう。

朝霜
10/20~11/6までは秋の土用です。体調管理には十分気を付けてお過ごしください。
「語りと和楽器の音・楽・会」を鑑賞
9月22日に南昌荘で開催された「語りと和楽器の音・楽・会」に14名が皆、きもので参加。普段、聴くことがない琴と篠笛の演奏、そして「よだかの星」「最後の胡弓弾き」を演奏付きの語りで聞かせてくれました。

奥左:琴…稲葉美和氏 奥右:篠笛…木村俊介氏
終了後、別室で和菓子に抹茶をいただきながらのきもの談義。


10月は『遠野きものツアー』。11月は『おやつの会』を予定しています。
今月号も読んで下さり、ありがとうございます。
令和8年9月22日
10/06: 大地の色を移す趣泥染
織絵屋の松山です。今回、新潟県十日町の特別な泥染について述べます。
草木友禅の田村哲彦の片腕として、20年以上も支え、工房の柏田屋が破綻後、染職人たちの生活を守るためにすべてを引き継いだ滝沢進氏。
滝沢氏は、琥珀染、ゆきつばき染の草木友禅を生み出した人物です。


草木友禅に使われる染料は40色以上になるそうです。
氏がフォーマルだけでなく、カジュアルに着られるきものをお客様から要望され、生み出したのが「趣泥染(しゅでぃぞめ)」のきものである。
十日町市の各地の土を使い、大地の色を絹布移す新しい染を模索しました。
行きついたのが、十日町でしか出せない、化学染料でも出せない趣のある色でした。
日本一美味しい米と称されるコシヒカリを生み出す田んぼの泥、縄文土器の国宝「火焔土器」を生み出した土地の土、そして鉄分豊富な温泉の泥の三つを組み合わせた泥で染め上がる、十日町の大地の色を移したきものです。

17日~19日に開催する弊社の「45歳の誕生祭」に滝沢氏が来場し、お披露目します。
09/03: 店主のよもやま話⑫
松山です。この一カ月、日本だけでも熊本地震、千葉豪雨、岩手県南部の大雨など大きな災害が起きました。被災地に心を寄せながら、自分に出来ることで応援していきましょう。
今月も共にがんばっていきましょう。
秋田にお墓参りに行ってきました!
妻は秋田出身です。秋田市土崎にお墓参りに行ってきました。誰も守る人がいなくなり、年々、傷んでくるお墓を見るたびに、どうしたものかと悩んでいます。
秋田県立美術館の素敵なカフェ
お墓参りの後、妻の姉夫婦の家に一泊。次の日、秋田県立美術館で開催中の「超写実 ホキ美術館名品展」を鑑賞。本当に絵画?と思えるほど川の透明感がすごい絵に感動しました。
併設のカフェが、また素晴らしく、何時間でも滞在したい空間でした。

手前が床、ガラスの窓越しにインフィニティプールがあり、その向こうの濠(ほり)と千秋公園が一体化して絵画のように見えます。また、紅葉の季節にも訪れたくなりました。
今月の24節気「白露」「秋分」「中秋の名月」
9月7日、白露(はくろ)に入ります。草の葉に白い露が結ぶという意味。昼間の気温はまだ高いですが、夜間の大気が冷やされ、草花に朝露が白く輝くように見えることから名付けられたのでしょう。
白露を過ぎると、ツバメが南の国に帰り始めます。昔の沖縄ではツバメ文様(トゥィグワー)が織り込まれた琉球絣を嫁ぐ娘に持たせたそうです。
これは、ツバメが遠くに行っても、また元の場所に戻ってくることに由来するそうです。

ツバメ文様が織り込まれた琉球絣
23日、秋分(しゅうぶん)に入ります。3月の春分と同じように、太陽が真東から真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
ご先祖が住む彼岸(極楽浄土)があるといわれる真西に太陽が沈むことから、亡くなった人をしのぶ日とされています。また、この日がお彼岸(20日~26日)の中日とされます。
喪服(黒紋付)を秋分に合わせて揃えると、一族の家紋が増えたとご先祖が喜ぶと言われています。
25日は中秋の名月です。澄み渡る秋の空に輝く月が、いくつになっても美しく見えるのは私だけではないでしょう。

今年のフウセンカズラは?
過去4年、毎年、皆様に楽しんでいただいた『フウセンカズラダービー』ですが、今年はどういうわけか、フウセンカズラがうまく育っていません。

8月20現在、まだ、こんな状態です。
ちなみに、昨年のフウセンカズラは下のように育っていました(令和7年8月21日撮影)。

もうしばらく、水やりや肥料を工夫して育ててみます。9月下旬までに実(フウセン)がたくさんついたら、『フウセンカズラダービー』をやりましょう。
今号も読んで下さり、ありがとうございます。
09/03: 伊勢型小紋と江戸小紋
織絵屋の松山です。前回に続きますが、漉いた和紙を柿渋で貼り合わせた「型地紙」に、伊勢型紙の彫師が文様を彫っていきます。彫り技法には、「錐彫り」「突き彫り」「道具彫り」「縞彫り」があります。
これらの彫り技法で完成したものが伊勢型紙です。
伊勢型紙を使って染められたものが伊勢型小紋、または江戸小紋と呼ばれます。
昭和30年、伊勢の型紙職人の6名が人間国宝に認定された時、同時に人間国宝に認定されたのが東京の染め師・小宮康助氏です。氏が人間国宝の打診をされたとき「そんな名誉は伊勢型紙の彫師に与えるべきだ」と言ったという話は有名です。
そんな経緯もあり、他の伊勢型小紋と区別して「江戸小紋」という名称が生まれました。
現在では、伊勢型紙を使って東京で染められた小紋が江戸小紋、京都や他で染められた小紋が伊勢型小紋と呼ばれています。
どちらにしても、伊勢型紙を彫る技術も、その型紙を使って染める技術も大変な技といえます。
京都に「染処・古今」という染工房があります。人間国宝の遺作の伊勢型紙を使って染める唯一の工房です。「染処・古今」が人間国宝の名を使って高額で販売しないことから、故人の遺族から一任されたそうです。
今月13日(日)~15日(火)まで、店内にて古今の安江社長に来ていただき、『伊勢型小紋 人間国宝三人展」を開催します。
実際に、人間国宝が彫った伊勢型紙を見ることができます!興味のある方はお問い合わせ、またはご来店ください。
08/07: 店主のよもやま話⑪
シジュウカラのヒナたちが無事に巣立ちました!
先月、述べたシジュウカラは、ヒナが巣立ち、ちょっと寂しくなりました。
もうしばらくしたら、巣箱を下ろし、掃除して来年の巣作りに備えようと思います。
この時期に読んでほしい本の紹介
色々と問題はありますが、平和な現在の日本。これらの本で、その礎となった無名の人々のことを知って欲しいと思い、ご紹介します。
これらの無名の人々がいなかったら、間違いなく、北海道はソ連に占領され、日本は南北に分断され、現在の平和はなかったはずです。

『終わらざる夏』浅田次郎著(上・中・下3巻)
終わったはずなのに、千島列島の占守島に攻めてきたのは米軍ではなくソ連軍だった…

『陸軍中将 樋口季一郎の決断』東雲くによし著
2万人のユダヤ難民をを救い、北海道をソ連から守った旧陸軍中将。
樋口季一郎は、戦後、親族の甥や姪の面倒を見るために、私の故郷・宮崎県の小林市に転居。
毎日、戦没者の冥福を祈りながら、隠遁生活を送りました。
今月の24節気 「土用」 「立秋」 「処暑」
8月6日まで夏の土用です。土用の期間は体調を崩しやすい頃ですので意識してすごしましょう。
8月7日、立秋(りっしゅう)に入ります。朝夕が涼しくなり秋の気配が立つ頃です。秋とはいっても、一年で最も気温が高い頃です。
この頃の空は「行き会いの空」と呼ばれ、モクモクした入道雲と秋のうろこ雲が同時に見られることがあります。

夏と秋の雲が一緒に見られる「行き会いの空」
23日、処暑(しょしょ)に入ります。「処」には落ち着くという意味があります。
朝夕の気温が下がり始め、夜には虫の音も聞こえ始めます。
秋の王様「サンマ」の走りの時期です。まだ、脂が軽やかで美味しいですね。塩焼きにスダチで。刺身も外せませんね。

シャインマスカットやイチジクも旬を迎えます。
浴衣パーティー&小坂ツアーの報告
7月16日、浴衣パーティーを開催。
ゾーナイタリアでのランチ。参加者の投票で3賞を選ぶ。くじ引きで順番を決めて、好きな景品をゲット。…など楽しいイベントでした。




6月21日、小坂ツアーに出かけました。
隈研吾さん設計の道の駅「おおゆ」でショッピング、閉校した小学校を利用したカフェでのランチ、そして明治時代の芝居小屋・康楽館で人情芝居と舞踊を楽しみました。



秋も色々と企画しています。今号も読んで下さり、ありがとうございます。
令和8年7月22日
