織絵屋のブログ
04/30: きものの素材『絹』について
織絵屋の松山です!今回は、着物の素材のうち8割を超える『絹』についてのべます!
『絹』の誕生の伝説があります!
中国の祖と言われる大黄帝の皇后のお茶の湯に山繭が落ち、それを箸で拾い上げようとしてところ、繭が解け、糸が無限に出てきました!
皇后は、その長い糸なら美しい織物が作れると考えたそうです!
中国で生まれた『絹』はシルクロードによって世界にひろがり、人々を魅了していきました!
しかし、養蚕技術は、中世まで中国の独占技術でしたので、他の国で絹をつくることができませんでした!
日本には、中国の江南地域の人が琉球(沖縄)の久米島に漂流し、島人に助けられ、そのお礼に特別に養蚕技術を伝えたと言われています!
『絹』の特性として、専門の学者は①吸湿法質性(汗などを綿の,1,5倍のスピードで吸収し、放散する特性)、②紫外線吸収放射性(紫外線から肌の美白を守る特性)、③整体順応性(人の皮膚に最も近い特性)、④保温性(薄く、軽くても保温性が高い特性)、⑤吸音性(カーテンや壁紙などに使うと音が伝わりにくい特性)、⑥吸気性(壁紙などに使うとカビが生じにくい特性)、⑦難燃性(燃えにくい特性)の七つを上げています。
絹が着物に使われる魅力は、何と言ってもその高貴な光沢です!これは天然繊維の中で最長の繊維だからこその特徴です!
また、染色しやすいという長所があり、染め替えなどでリメイクしやすい利点もありますから、現代のSDGsにぴったりの素材と言えます。