織絵屋の松山です。浴衣に代表される着物素材は木綿です。今回は、木綿の歴史、特徴について述べます。

 

 

日本に初めて木綿の種がもたらされたのは、8世紀末と言われています。しかし、この種は高温種の木綿だったので、日本では育ちませんでした。

 

また、輸入された木綿は高級品でしたので、一般庶民までは普及していませんでした。

 

やがて、16世紀中ごろ、中国の綿種が伝わり、日本でも広く綿花が栽培されるようになりました。

 

 

麻素材より、柔らかく、保温性が高く、染色もしやすいことから庶民の貴重な衣服として急速に普及していきました。

 

17世紀中ごろまでには、国産の綿織物が庶民の普段着になるほどまでに普及知したそうです。

 

しかし、明治29年、綿花輸入関税が撤廃されると、日本国内の綿花栽培は急速に衰退していきました。

 

現在の主な木綿織物は、久留米絣、弓浜絣、伊勢木綿、会津木綿、片貝木綿などがあります。

 

木綿織物は麻素材の小千谷縮などと同じ様に自宅で洗えますので、普段着着物としておすすめです。

 

私は、4月から6月、9月から11月の期間は、もっぱら木綿織物で過ごしています!