織絵屋の松山です。お客様から「私はウサギの柄が好きで、ウサギの文様がついた着物や帯をたくさん買っていますが、なぜ、他の動物に比べ、ウサギ文様の着物や帯が多いのですか?」という質問を受けました。

 

今回は、ウサギ文様について述べます。

 

 

 

確かに、鳥類は別として、動物文様の中でウサギ文様の着物や帯が一番多いですね。

 

ウサギ文様は、中国から『月とウサギの伝説』とともに伝えられたと言われています。

 

以来、日本では「古事記」の因幡の白ウサギや「十五夜お月さん」の餅つきウサギなど、様々なデザインのウサギ文様が使われてきました。

 

着物や帯に良く使われる理由は、一つにはウサギは愛と縁結びの神様の使いとされてきたからです。ですから、結婚式の披露宴の席などでもふさわしいですね。

 

また、十二支で方角を表す際、ウサギ(卯)の方角は東です。東は、朝陽が昇り、闇が明け、朝が訪れる方角です。つまり、「これからとても良いことが訪れますよ!」という意味が込められているので、縁起の良い吉祥文様なのです。

 

自分の生まれ年の干支を身に着けると招福になると言われますからウサギ(卯)年生まれに方には特におすすめです。また、向かい干支になる鶏『酉』年生まれの方が身に着けると厄除けになるとされています。

 

ウサギ文様の着物や帯をお探しの方は、気軽にお問合せ、またはご来店下さい。