織絵屋のブログ
September 2026のブログ記事
09/03: 店主のよもやま話⑫
松山です。この一カ月、日本だけでも熊本地震、千葉豪雨、岩手県南部の大雨など大きな災害が起きました。被災地に心を寄せながら、自分に出来ることで応援していきましょう。
今月も共にがんばっていきましょう。
秋田にお墓参りに行ってきました!
妻は秋田出身です。秋田市土崎にお墓参りに行ってきました。誰も守る人がいなくなり、年々、傷んでくるお墓を見るたびに、どうしたものかと悩んでいます。
秋田県立美術館の素敵なカフェ
お墓参りの後、妻の姉夫婦の家に一泊。次の日、秋田県立美術館で開催中の「超写実 ホキ美術館名品展」を鑑賞。本当に絵画?と思えるほど川の透明感がすごい絵に感動しました。
併設のカフェが、また素晴らしく、何時間でも滞在したい空間でした。

手前が床、ガラスの窓越しにインフィニティプールがあり、その向こうの濠(ほり)と千秋公園が一体化して絵画のように見えます。また、紅葉の季節にも訪れたくなりました。
今月の24節気「白露」「秋分」「中秋の名月」
9月7日、白露(はくろ)に入ります。草の葉に白い露が結ぶという意味。昼間の気温はまだ高いですが、夜間の大気が冷やされ、草花に朝露が白く輝くように見えることから名付けられたのでしょう。
白露を過ぎると、ツバメが南の国に帰り始めます。昔の沖縄ではツバメ文様(トゥィグワー)が織り込まれた琉球絣を嫁ぐ娘に持たせたそうです。
これは、ツバメが遠くに行っても、また元の場所に戻ってくることに由来するそうです。

ツバメ文様が織り込まれた琉球絣
23日、秋分(しゅうぶん)に入ります。3月の春分と同じように、太陽が真東から真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
ご先祖が住む彼岸(極楽浄土)があるといわれる真西に太陽が沈むことから、亡くなった人をしのぶ日とされています。また、この日がお彼岸(20日~26日)の中日とされます。
喪服(黒紋付)を秋分に合わせて揃えると、一族の家紋が増えたとご先祖が喜ぶと言われています。
25日は中秋の名月です。澄み渡る秋の空に輝く月が、いくつになっても美しく見えるのは私だけではないでしょう。

今年のフウセンカズラは?
過去4年、毎年、皆様に楽しんでいただいた『フウセンカズラダービー』ですが、今年はどういうわけか、フウセンカズラがうまく育っていません。

8月20現在、まだ、こんな状態です。
ちなみに、昨年のフウセンカズラは下のように育っていました(令和7年8月21日撮影)。

もうしばらく、水やりや肥料を工夫して育ててみます。9月下旬までに実(フウセン)がたくさんついたら、『フウセンカズラダービー』をやりましょう。
今号も読んで下さり、ありがとうございます。
09/03: 伊勢型小紋と江戸小紋
織絵屋の松山です。前回に続きますが、漉いた和紙を柿渋で貼り合わせた「型地紙」に、伊勢型紙の彫師が文様を彫っていきます。彫り技法には、「錐彫り」「突き彫り」「道具彫り」「縞彫り」があります。
これらの彫り技法で完成したものが伊勢型紙です。
伊勢型紙を使って染められたものが伊勢型小紋、または江戸小紋と呼ばれます。
昭和30年、伊勢の型紙職人の6名が人間国宝に認定された時、同時に人間国宝に認定されたのが東京の染め師・小宮康助氏です。氏が人間国宝の打診をされたとき「そんな名誉は伊勢型紙の彫師に与えるべきだ」と言ったという話は有名です。
そんな経緯もあり、他の伊勢型小紋と区別して「江戸小紋」という名称が生まれました。
現在では、伊勢型紙を使って東京で染められた小紋が江戸小紋、京都や他で染められた小紋が伊勢型小紋と呼ばれています。
どちらにしても、伊勢型紙を彫る技術も、その型紙を使って染める技術も大変な技といえます。
京都に「染処・古今」という染工房があります。人間国宝の遺作の伊勢型紙を使って染める唯一の工房です。「染処・古今」が人間国宝の名を使って高額で販売しないことから、故人の遺族から一任されたそうです。
今月13日(日)~15日(火)まで、店内にて古今の安江社長に来ていただき、『伊勢型小紋 人間国宝三人展」を開催します。
実際に、人間国宝が彫った伊勢型紙を見ることができます!興味のある方はお問い合わせ、またはご来店ください。