織絵屋のブログ
03/31: 店主のよもやま話⑦
松山です。お彼岸も過ぎ、春の到来ですね。今月もともにがんばっていきましょう。
『絆の一本桜』が完成しました!
皆様からの桜のメッセージカードに加えて、今回は城北小学校児童と北陵中学校生徒さんの協力もあり、およそ350枚のメッセージカードが集まり、立派な桜が完成しました。

北陵中学校の校長先生から、来年も協力したいとの申し出を受け感激でした。
メッセージカードを寄せて下さった皆様、本当にありがとうございます。4月末まで展示していますので見に来てください。
家庭菜園のレイズドベッドを作りました!
ここ2,3年、わが家の家庭菜園(2坪)は桜や松、カエデなどの根に栄養を盗られて育ちが悪かったので、レイズドベッドを作りました。

135cm四方の箱型に、木や腐葉土、そして土を重ねて60cmほどの深さにしました。
今月の24節気 「清明」 「穀雨」 「土用」
4月5日、清明(せいめい)に入ります。万物が若返り、清々しく明るく美しい季節になる頃です。清明とは「清浄明潔」を略したものです。
沖縄ではご先祖を供養する「清明祭(シ―ミー)の風習があり、お墓の前で、親族が集まりごちそうを食べる習慣があるそうです。
清明を代表する食材と言えばタケノコ。私はタケノコご飯を食べると「ああ、春だな!」と実感しますね。

東洋医学では、清明の時期は体内の陽気が集まり、ほてりやのぼせ、めまい、頭痛などが起こりやすいとされています。適度な運動で気の巡りを良くしましょう。
20日、穀雨(こくう)に入ります。春雨が百穀を潤すことから名付けられました。雨で潤った田畑は種まきの好期を迎えます。

穀雨の時期に降る雨には、風情のある別名が色々とあるそうです。
甘雨(かんう):優しく降る雨。春霖(しゅんりん):長く降り続ける雨。木の芽雨(このめあめ):木の芽
の生長を助ける雨。瑞雨(ずいう):穀物の生長を促す縁起の良い雨。百穀春雨(ひゃっこくはるさめ):多くの穀物を潤す恵みの雨。催花雨(さいかう):花の開花を促す雨。春時雨(はるしぐれ):降ったり止んだりする雨。
17日~5月4日までは春の土用です。心身ともに不調を起こしやすい時期ですので、無理をなさいませんように。
きもので美術館!「レオ・レオーニと仲間たち」
3月14日(土)、12名の参加者は皆、きもの姿で岩手県立美術館に行ってきました。
レオ・レオーニは絵本作家としてだけでなく、グラフィックデザイナーや画家、彫刻家など様々な分野で活躍をしましたが、絵本作家としてデビューしたのは49歳のときでした。
カフェでは、各々が着ているきものをお披露目して、共に学び、楽しみました。
4月は、18日(土)、角館に行きます。
今号も読んで下さり、ありがとうございます。
令和8年3月20日
03/31: そのきもの、眠らせるには惜しい絹です
織絵屋の松山です。今回は染め替えについて述べます!
絹のきものは、他の素材と違って染めやすいという特性があり、染め替えもスムーズに出来ます。
染め替えと言っても、様々な方法があります。
色無地を染め替える方法は、きものを洗い張り(解いて、端縫いして水で洗う)してから脱色して、別な色に染めます。好きな色に染められる利点があります。
脱色しないで、別な色に染める方法もあります。重ね染と言いますが、今の色の上から別な色を重ねるように染める方法です。深みのある色になる利点があります。ただ、今より薄い色には染まりません。
訪問着や付け下げ、小紋などは、元柄を活かす染め替えになります。
今の地色と違う色を全体に重ねて染める方法があります。地色だけでなく、柄も色が変わるので、シックな感じになります。
元柄をそのまま残して、地色だけを重ね染めすることも出来ます。柄の周りまで暈かすように染める方法と柄を糊で伏せてから染める方法があります。

ビフォアー

アフター
紬やお召の織のきものも全体に色を掛けて、シックにしたり、シミを目立たなくすることが出来ます。
絹のきものは、眠らせておくにはもったいないです。新しいきものに生まれ変わるのです。
02/28: 金彩友禅と和田光正氏について
織絵屋の松山です。今回は金彩友禅について述べます。
金彩友禅とは、友禅染のきものに金銀などの箔や粉、泥を用いて、友禅染をより一層華やかにするための伝統的な染技法です。
金彩は元々、友禅染の工程で生じた小さなミスや汚れを隠すために使われた技法です。
しかし、職人たちの努力によって多くの金彩技法が生み出され、友禅染をより美しくする加飾として、その価値が高まりました。
桃山時代には、小袖に摺箔や振り落とし砂子などの金彩技術だけで文様を表現していましたが、その後は、江戸幕府の奢侈禁止令などもあり、近年まで友禅染の最終工程である「お化粧係」としての脇役でした。
ところが、現代では独自の技法と組み合わせで、様々な光彩のバリエーションが生まれ、現代の感性にマッチした文様や色彩のきものが作られています。

画像:光映工芸株式会社
和田光正氏は、金彩友禅の接着剤の欠点を、10年もの間、寝食を忘れて技術改良して克服しました。
その後、150色以上の金銀箔、粉を用いた独自の、新しい金彩技法を開発し、「金彩友禅」という名称を定着させた功績で現代の名工(卓越技術者)にも選ばれました。
また、能衣装や横綱千代の富士、貴乃花などの金彩友禅の化粧廻しなどを製作するなど、金彩友禅の普及に貢献しました。
02/23: 店主のよもやま話⑥
織絵屋の松山です。春の陽射しにウキウキしてしまいますが、気温の変化が激しく体調管理に気を使いますね。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、日本選手の活躍に元気づけられています。
選手の頑張りに力をもらって、今月も共に頑張っていきましょう。
15年前の東日本大震災
毎年、大きな自然災害が起きる日本ですが、15年前のあの日を今でも克明に覚えています。
とはいえ、その後の変化が速くて、あの日を思い浮かべることが少なくなったのも事実です。
風化しないようにやれることをやりたいと思いますので、今年も桜のメッセージカードの『絆の一本桜』を製作します。

初代『絆の一本桜」
どうか、ご協力ください。
今月の24節気 「啓蟄」 「春分」
3月5日、啓蟄(けいちつ)に入ります。「啓」は開く、「蟄」は土中にこもる虫の意味で、冬眠していた虫が目覚める頃です。大地が暖まり、虫だけでなく、山菜も顔を出し始めたりと、春の訪れを感じる頃です。
春に鳴る雷を「春雷」と呼びますが、特にこの頃になる雷は「虫出し雷」と呼ばれます。
これは、雷の大きな音に驚いて、虫たちが土の中から出てくると考えられたことに由来するそうです。

虫出し雷
20日、春分(しゅんぶん)に入ります。昼と夜の長さがほぼ同じになる頃です。
今年は20日が春分の日ですが、21日の年もあります。これは、地球が太陽を回る周期が365日ちょうどではなく、約365.24219日であるために、毎年約6時間ずつ春分点がずれます。このズレは4年に一度のうるう年で調整されます。
また、20日は日本独自の文化・お彼岸の中日でもあります。古代より、日本人は春分に、今年の豊作を願い、そして先祖へ感謝を込めて祈っていました。
お彼岸の「ぼた餅」や「おはぎ」は、小豆の赤い色には邪気を祓う力があると信じられ、かつては貴重だった砂糖を使った甘いお菓子を供えることでご先祖への敬意を表すものだったのです。

春彼岸の『ぼた餅』
『おやつの会』を初めて開催!
「おやつの会」はきものを着る場を作ること、お客様とのコミュニケーションを目的に企画しました。
始めに、私がミニきもの講座で「コーディネートの基本」について話し、参加者から質問を受けました。

こだわりの体に良いスイーツを取り寄せ、桑の抹茶、野生のコーヒーで楽しみました。
4名のみの参加でしたが、参加者同士でも色々と会話が弾み、良かったです。
3月は、14日(土)、岩手県立美術館に行きます。気軽にご参加、申し込みください。
01/30: 店主のよもやま話⑤
織絵屋の松山です。今年は盛岡地区では元旦も雪でしたが、2日は良い天気で、キレイな日の出を拝むことが出来ました。今月も共に元気に明るくがんばっていきましょう!

1月2日の日の出
隣家と我が家を結ぶ雪の回廊?
燐家の奥さんが、冬になると日が当たらないので我家の庭に洗濯物を干しに来ます。でも、屋根から落ちる雪が通路を塞ぐと我家の庭まで来られなくなります。気の毒に思ったので、数年前から雪が降る度にしっかり雪かきをして通路を確保するようにし、○○回廊と呼んでいます。

朝日を浴びる雪の回廊
遠くの親戚より隣人です。いつまでも仲良くしたいものです。
今月の24節気 「土用」 「立春」 「雨水」
1月17日~2月2日までは冬の土用です。心身ともに不調になりやすい頃ですので、無理をせずにゆっくり過ごしましょう。
2月3日が節分です。良い一年になるように豆まきで厄を祓い、福を伸び込みましょう。
2月4日、立春(りっしゅん)に入ります。24節気の一番目で、一年の始まり、春の始まりです。
冬至と立春を比べると、日の出は9分早いだけですが、日の入りは44分も遅くなって、昼の時間が53分も長くなるんですね。
立春の朝、『立春大吉』と書かれた半紙を玄関などに貼ると魔除け、招福になると言われています。
我家でも玄関に毎年貼っています。ご利益はどうか分かりませんが、気持ちが清々し
くなります。

我家の玄関
『立春大吉』の半紙を欲しい方は、店に用意していますので、気軽に「立春大吉の半紙をください」とお申し出ください。
19日、雨水(うすい)に入ります。降っていた雪も雨に変わり、積もった雪や氷も解け始める頃です。
農作業を始める目安ともされ、大地が雪解け水で潤い、草木が芽吹き始め、春の訪れを感じる頃です。
雨水に雛人形を飾ると良縁に恵まれると良まれますが、これは、ひな祭りが元々、人形(ひとがた)災厄を移して川に流す行事がルーツだったことに由来します。

ちなみに、24節気はユネスコの無形文化遺産に登録されています。
桜のメッセージカードで気持ちを明るく!
今年も『絆の一本桜』を作りたい!
元々は東日本大震災の鎮魂のために始めた桜のメッセージカードを貼って製作しました。
新聞やNHKなどから幾度も取材報道してもらいましたが、今年も作りたいと思います。

店頭に桜のメッセージカードを用意していますので、ご来店の際、「元気に明るくなるメッセージ」を記入して、ご協力ください。
きものを着る気軽なイベント前半予定
2月11日…おやつの会(店内)
3月14日…美術館「レオレオニ―」展を鑑賞
4月…きものツアー(角館)
5月…おやつの会(店内)
6月…きものツアー
・「おやつの会」はお菓子を取り寄せ、1,000円の参加費で着物を着て一緒に楽しむイベント
※あなたのおすすめのお菓子があれば教えてください。
・きものツアーの行き先は角館以外未定
※車で、1時間半ほどで行きたい場所、また、都合の良い曜日があればお知らせください!
ぜひ、お友達をお誘いください。
今号も読んで下さり、ありがとうございます。
令和8年1月22日
