織絵屋の松山です。T・P・Oを考えずに着られるうれしい着物が色無地です。

 

着物を着ていく時、場所や場合によって様々なルールがあります。これは、相手に礼を尽くすという着物の特徴でもありますが、着物入門のネックにもなっています。

 

そんな着物の中で、色無地はほとんどTPOを考えずに着られるオールマイティな着物です。

 

色無地は全体を一色で染められた着物です。

 

 

結婚式や披露宴の席でもOK(母親は除く)です。結納やパーティーOKです。お宮参り、七五三参り、入卒OKです。食事会や観劇、ショッピングというときもOKです。また、法事の席でもOKです。

 

私は、着物の模様・文様は自分のためにあるのではなく、招待してくれた人や周りの人に見てもらう、またメッセージを伝えるためにあると思います。

 

色無地は模様・文様が描かれておらず、自分の個性を引き出してくれる自分のための着物と言えるのだはないでしょうか。

 

色無地を着る時のアドバイスを三つお伝えします。

 

第一は、帯についてです。色無地の場合、帯は何でも不思議に合いますが、フォーマルの席では格式のある袋帯を、カジュアルな場面では名古屋帯や半巾帯で楽しみましょう。

 

第二には、家紋です。背紋をひとつ入れておくと便利です。格式ばった染め紋より、地色の濃淡の色糸で縫い紋を入れるのをおすすめします。

 

第三には、八掛・裾廻しです。一般的には地色の同じ共色を合せますが、個性を表現する着物ですから、全く違う色の八掛・裾廻しに挑戦してもらいたいものです。

 

歩くときに、チラリチラリとのぞく、意外な色の八掛で、周りをハッとさせてみませんか。

 

色無地の着物に興味のある方は、気軽にお問い合わせ、またはご来店下さい。