織絵屋の松山です。唐草文様というと、泥棒の背負う風呂敷を連想する方も多いと思いますが、格の高い着物や帯などに良く使われる吉祥文様です。

 

今回は唐草文様について述べます。

 

 

 

唐草文様の起源は古く、古代エジプトまでさかのぼります。ギリシャ、インドを経て、日本には、奈良時代に中国の唐から伝わりました。

 

「唐草」という植物は存在しません。唐の国から伝わったつる草文様という意味です。

 

唐草文様は、つる草がからみ合ったような流線形に葉や花、実などをあしらい文様化したものです。様々な唐草文様があります。

 

唐草文様は、つる草がどこまでも伸び、文様が切れずに連続しています。そのことから、子孫繁栄、延命長寿を意味するとされています。

 

近年まで、婚礼調度品などには唐草文様の大きな風呂敷が掛けられていました。これは、「両家の末永い繁栄を願い、両家のつながりがいつまでも続きますように!」というメッセージが込められています。

 

唐草文様の着物や帯をお探しの方は、気軽にお問い合わせ、またはご来店下さい。