織絵屋の松山です。最近、お客様から「私の草履はかかとが出ているのですが、サイズが小さいのでしょうか?」という質問を受けました。

 

今回は、草履について述べます。

 

 

草履は、元々、足の裏を保護するために作られましたが、足の前半分だけの草履でした。

 

これは、かかとを付けずに歩くためのモノで、とても早く歩けるのです。浮世絵でこの草履を履いて前かがみに歩いている姿を見ることが出来ます。

 

やがて、後まである現代と同じような草履が作られるようになりましたが、それでも芸者衆は好んでかかとが出る小さめの草履を履いていたようです。

 

これは、小さめの草履を履いていると、足腰が鍛えられてヒップアップされ、いわゆる「小股が切れ上がった」状態にするためだったようです。

 

また、足の後ろまである草履ですと、うっかり着物の裾を踏んでしまい、着くずれの原因になってしまいます。

 

かかとが5mm~1cmほど出るサイズの草履がベストです。

 

草履のことでお悩みがある方は、気軽にお問い合わせ、またはご来店下さい。