織絵屋の松山です。「私は桜の柄模様が好きなのですが、桜模様の着物は春しか着てはいけないでしょうか?」と、いう質問を度々受けます。今回は桜の文様について述べます。

 

 

 

満開の桜の下で料理を広げ、酒宴を開く花見は日本だけの文化だと言われています。

 

私も、毎年桜の開花を待ちわびる一人ですが、なぜ、日本人はこれほどまでに桜を愛しているのでしょうか?

 

桜(さくら)の語源は、「さ」は「田の神」を意味し、「くら」は「蔵、倉、鞍」など、座するところを意味しています。

 

つまり、桜は「田の神」の依り代なのです。

 

「田の神」に「さ・け」と「さ・かな」をささげ、日本人にとって一番大切な稲・米の豊作を祈願したのです。

 

これが花見の起源だと言われています。

 

桜の文様は五穀豊穣を表す吉祥文様で、とても目出度い文様なのです。

 

ですから、桜の文様の着物は、春に限らず、いつでも着られます。

 

それでも、季節感が気になる方は、枝木が描かれていない花だけの桜文様の着物を選びましょう。

 

桜文様の着物や帯をお探しの方は、気軽にお問合せ、またはご来店下さい。